相続対策を生前から考えることの重要性
相続が開始すると、相続人はさまざまな手続き・話し合いを経て法律関係を確定していかなければなりません。また、相続開始後は、本人はもちろん亡くなっているので、口を挟みたくても何も言うことができません。そこで、生前対策は、生前のうちから自己の遺志を確定し、周囲に知らせることができる点で重要だといえます。
たとえば、自身が有している家を長女に相続させたいと考えていたとしても、何も意思表示を残しておかなければ、結果的には長女が家を相続することはできないかもしれません。そのため、生前のうちから家族信託を通じて、当該長女に家の管理を任せて承継させることもできます。もっとも、信託では対応できず、遺言でなければできないこともあります。その場合は、遺言において誰が何を相続すると指定しておくことで財産の承継をさせることができます。このように、遺言や家族信託などの制度を用いることは、自身の意思を死後に反映させるために重要だといえます。
また、相続には遺産分割協議時においてなど、親族間でのもめごとが生じることも多いです。ですが、遺言においてしっかり財産の分配について指定しておけば、原則その通りの効力が生じるため、親族間のもめごとを避けることができます。
最後に、生前贈与を活用し節税をしておくことで、相続人の相続税の負担を減らすことができます。以上のように、相続対策を生前からしっかり考えておくことは、無用なトラブルを防止でき、メリットが大きいといえます。
生前対策でお困りの場合は、マリトラスト税務法律事務所までご相談ください。当事務所では、相続全般に関するご相談から、相続税、不動産相続のご相談など、様々なご相談を承っております。
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弁護士紹介/LAWYER
私は弁護士になる前、税務署職員として15年間、相続税の調査に従事し、100件を超える相続案件に接して参りました。その中で、遺産分割で揉めてしまい、多額の相続税を支払うことになってしまった方を数多く見てきました。
このことから、相続問題を真に解決するためには税務もわかる弁護士が必要だと痛感し、弁護士を目指しました。
また、相続税路線価の作成業務にも携わり、不動産鑑定士として不動産鑑定業に従事してきましたので、不動産の評価にも詳しいと自負しております。この経験を活かし、法務と税務のお悩みをワンストップで解決していきます。
弁護士 小松 真理(こまつ まり)-香川県弁護士会

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- 主な経歴
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- 香川県綾歌郡宇多津町生まれ
- 坂出市立東部中学校卒業
- 香川県立丸亀高等学校 卒業
- 奈良女子大学 文学部卒業
- 東京国税局入局
- 以後、東京国税局管内の税務署にて主に相続税を中心に税務行政に携わる。
- 不動産鑑定士 登録
- 司法修習(東京)
- マリトラスト税務法律事務所(香川県弁護士会登録) 開業
- マリトラスト不動産鑑定所 (公益社団法人香川県不動産鑑定士協会会員)開業
事務所概要/OFFICE
名称 | マリトラスト税務法律事務所 |
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